メランコリーな行方

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概要

2005年11月21日 - 30日 Contemporary Photo Gallery (東京)
齋藤さだむとの二人展
67 BW 12×16in. 14点(当サイトでは7点を公開)
写真展タイトルは齋藤さだむによる

作品について

写真家、齋藤さだむの呼びかけによって行うことになった二人展での作品。齋藤氏はつくばに住む人たちを撮ったカラー作品を展示。私はつくばに特徴的な姿を晒している公務員住宅、官舎を捉えた。写真展タイトルは齋藤氏の命名によるものである。

この年、つくばエクスプレス(TX)が開業し、それに伴う開発の嵐が激しく襲ってきたつくばの状況があった。だが、遡ること1970年代に、筑波研究学園都市が陸の孤島に産声を上げた当時の開発の姿は、今やひっそりと背後に退きつつある。喧噪の一方にある引き潮が露にする、それまで覆い隠されていた部分に、何が見えるか。しかし、その干潟もすでによくある住宅地として埋め立てられつつある。

この時期の写真

前作 Dust Flowers 発表以降は、テーマ的に混迷した時期が続いた。ちょうど依頼されて建築写真を撮影する機会が増えたりしたことから、ビュータイプのカメラを三脚に据え、じっくりと時間をかけて撮影するスタイル、つまり建築撮影的な手法が自身の作品にも反映されていた。振り返ってみれば、活動としては過渡期的な状況であったように思う。

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展示状況
展示状況(このギャラリーは現存していない)